私たちJLCAは、ベスト・プラウド・ファーザー賞、ベスト・プロデュース賞、日本生活文化フォーラムを通じて、豊かで健全な社会づくりに寄与することを目的に活動いたします。

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2016年度 第4回ベスト・プロデュース賞 受賞者

<代表受賞者>
石黒 浩 氏

大阪大学大学院
基礎工学研究科教授
(特別教授)
ATR石黒浩特別研究所
客員所長
(ATRフェロー)


【選考理由】

ロボット研究において、機械的な工学研究が主流の
中にあって、欲求、感情、意識といった人間科学の
分野で未だ明確に理解されない問題について挑戦的
な取り組みを行ってこられました。
認知科学・脳科学・人工知能・社会心理学・芸術など
の複合領域に枠組みを広げられ、多くの異なる専門領域の研究者を招集し、研究開発環境をプロデュースし、独創的な人と関わるロボットの研究開発において、世界に先駆けて取り組んでこられた功績をたたえ今回のご推挙となりました。

【プロジェクトの概要】
 ロボット工学の分野では、主には産業用ロボットの研究と自動運転の研究が中心でした。そのロボットの研究を人間の生活の場に広げるために、石黒研究室(大阪大学、ATR)では、人と関わるロボットの研究開発に世界に先駆けて取り組んできました。大阪大学で基礎研究を展開する一方で、ATRにおいても他大学や企業と 密に連携しながら、研究開発プロジェクトを推進してきました。

【受賞した感想】
 2015年は、研究においては、単に自らが研究に取り組むだけでなく、チームを作り、 研究の幅を広げたり、実用化を目指したりすることで、その研究の価値が高まる。特にロボットのような本来研究者一人では全てを完成させることが難しい分野では、多様な分野の研究者や企業と連携しながら、基礎から応用に至るまでの幅広い研究を展開することが必要である。
 そうした取り組みが認められ、今回ベストプロデュース賞を授けていただいたことは大変名誉なことである。
 従来のロボット研究の枠組みを広げ、認知科学、脳科学、人工知能、ロボット工学、社会心理学、哲学、芸術等、複数の分野が関わる複合領域で、多様な背景を持つメンバーが多様な研究に取り組む体制ができてきた。

【今後の活動などについて】
 石黒研究室が取り組む知能ロボットの研究は、単に工学的にロ ボットを実現するだけでなく、開発した人間らしいロボットを題材にして人間科学の分野においても、より深く人間を理解することを目指している。
 今後はさらにこのような工学と人間科学の融合を進め、より深い人間理解を目指していきたい。特に意図、欲求、感情、意識といった、人間科学の分野でも未だ解明されていない問題について、これまで培ってきた人間らしいロボットを用いた方法論を活用し、研究開発に取り組んでいきたい。また同時に開発したロボットの実用化も進め、情報社会の次に到来すると期待されているロボット社会の実現にいち早く貢献していきたい。

【プロデュースとは】
 研究開発とは新しいものを創造したり、未知の問題を発見・解決したりすることであり、研究開発そのものが価値の創造であり、プロデュースそのものである。
しかし、その研究成果を得るためには、研究開発環境のプロデュースも非常に重要である。むしろ、まず最初に取り組むべきは環境のプロデュースである。新しい評価方法を考案し、新しい実験環境を整え、多様な背景を持つ構成メンバーを招集することを通して、新しい独創的な研究開発環境をプロデュースすることが、研究成果の質や量を決めると言っても過言ではない。
言い換えれば研究組織の長は優秀なプロデューサーでなければならない。


【登壇者のご紹介など】



吉川 雄一郎 氏
大阪大学大学院
基礎工学研究科
准教授
小川 浩平 氏
大阪大学大学院
基礎工学研究科
助教
住岡 英信 氏
ATR石黒浩特別研究所
グループリーダー


石井カルロス寿憲 氏
ATR石黒浩特別研究所
グループリーダー
港 隆史 氏
ATR石黒浩特別研究所
研究員